チップキャッチシリーズ ミクロキャッチフィルター

■CHIP CATCH SYSTEM チップキャッチシステム
従来型ヒンジベルトコンベヤーの問題点(1)
クーラントタンク内に進入・堆積した切粉は様々なトラブルを引き起こします。
ヒンジベルトで排出口に運ばれた切粉は、自然落下によってチップバケットへ排出されます。
しかし切削液の表面張力によって、細かい切粉の大半は、自然落下できず、
クーラントタンク内へ進入、堆積してしまいます。
これによって起こる問題は、以下の3点です。
- クーラントタンク内に進入、堆積した切粉の清掃を頻繁に行わなくてはならない。
- 堆積した切粉や、切粉に付着した油が切削液の品質を低下させ、
頻繁な切削液の交換、切削能力の 低下、悪臭等の原因となる。 - 付属機器のフィルター類の、目づまりの原因となる。

問題点(1)に対する解決策
独創的なチップキャッチシステムの切粉回収の秘密
記の問題点を解決するのが、“ヴァンダーウォール力効果”を利用して、ベルトに付着した切粉のほとんどを回収するチップキャッチシステムです。 この機能は、切粉が付着しているベルトを切削液で満たした切粉剥離タンクを通過させることによって、切粉が表面張力を失い、ベルトから離脱して切粉剥離タンク内に落下。掻き板で切粉剥離タンクから切粉を押し出し、スクリューとツイストシュートによって排出させるというものです。これが、ヴァンダーウォール力を利用した切粉剥離のシステムです。 このチップキャッチシステムにより、ほとんどの切粉を回収することが可能になり、クーラントタンク内への切粉進入・堆積を大幅に減少させます。
従来型ヒンジベルトコンベヤーの問題点(2)
チップキャッチシステムで切削液の持ち出しを大幅に減少!
従来型コンベヤーは、切粉をより多く排出させるために、切粉排出開口部が大きく開いていました。
しかし、同時に多量の切削液も排出される結果となり、液の消費量を増していました。

問題点(2)に対する解決策
チップキャッチシステムで切削液の持ち出しを大幅に減少!
チップキャッチシステムを搭載したコンベヤーは、自然落下できなかった切粉を切粉剥離タンクで回収するため、切粉排出開口部を従来型コンベヤーのように大きくする必要がありません。
開口部は前側のみなのでチップバケットへの切削液持ち出しを大幅に減少させ、消費量を節約することができます。
■HYPER DISC FILTER ハイパーディスクフィルター
チップキャッチシステムにより、切粉の回収効率が大幅にアップし、切粉が引き起こす様々な問題をクリアしました。 その回収効率をさらにアップさせるため、榎本工業が独自に開発した、ハイパーディスクフィルターをチップキャッチシステム付コンベヤーに標準装備することにより、チップキャッチシステムでも回収しにくかった微粉を捕獲することができるようになり、さらに切削液をクリーンに保ちます。
ハイパーディスク1個あたりの処理能力(濾過精度 ~150μm)
| 水性クーラント | 油性クーラント(10cst-40℃) ※打合せが必要 |
|---|---|
| 300φ…150ℓ/min, 200φ…100ℓ/min | 300φ…70ℓ/min, 200φ…50ℓ/min |
- ハイパーディスクフィルターは切削液量によって設置数量およびサイズをお選びいただけます。
また、どのような場所でも設置可能です。 - 従来のドラムフィルターに加えて、メンテナンス時間を1/20(当社データ)にしました。
動作説明
- タンクからポンプで切削液を機械本体にくみ上げます。
- 加工に使用された切削液は、
切粉とともにコンベヤーベルトへ流します。 - コンベヤーベルトからこぼれた細かい切粉は、
ディスクフィルターでキャッチします。 - ディスクフィルターは常時回転しており、
フィルターの裏側から、逆洗ノズルで切削液を噴射させ、
フィルターに付着した細かい切粉をコンベヤーベルトに戻します。 - タンクには切粉を取り除いたクリーンな切削液だけが戻ることになります。
当社航空機部品加工事業部でのテストデータ
切削仕様等
| 被切削剤部品 | 7050アルミ |
|---|---|
| 加工部品 | 民間航空機部品 第2工程 |
| カッター | φ20 超硬 SOLIDエンドミル |
| ろ過精度 | 2枚刃コーナーR0 |
| 主軸回転数 | 20,000RPM |
| 送り | F=8000mm |
| 切り込み | 5mm |
| Runtime | 50min |
| クーラント量 | 400L/min |
※当社のテストデータによる結果ですので、実際は条件等により、異なります。
切粉搬出結果
テストデータでもわかるとおり、この加工において従来型コンベヤーでは約15kgの切粉がコンベヤー本体に持ち帰られ、その大半がタンク内に進入していました。
チップキャッチシステムはそれを回収、排出することにより、わずか600gの切粉しかタンク内への進入を許しません。そこに、ハイパーディスクフィルターを標準装備することにより、さらに切粉回収率を上げています。
チップキャッチシステムとハイパーディスクフィルターの相乗効果 チップキャッチシステムが大半の切粉を回収してしまうため、ハイパーディスクフィルターに負担がかからず、長期に渡ってその性能を維持、発揮します。




















