

- ① カバーボックス
- カバーボックスは特別仕様の鋼板を使用し、板厚は、1.6mm、2.3mm、3.2mmの3種類を標準としています。板厚の選択は、カバーの寸法と必要強度によって決定します。
- ② ワイパー
- エノモトビーエー・ヘニックの特製ワイパー(ポリウレタン材)をカバー上面に使用しています。設計上の必要に応じて側面にも使用します。ワイパーの耐熱性は-40℃~+100℃を標準とし、油性及び水性の切削液に対しての耐性も充分です。
- ③ ワイパーカバー
- C型タイプのへニック標準ワイパーには、高温の切粉からワイパーリップを守る金具がセットされています。ワイパーリップは金具にはめ込み式になっていますので、交換が容易です。
- ④ 抱き込み構造
- エノモトビーエー・ヘニックのカバーは、原則として両端が摺動面の裏側に向かって折れ込んでいる、いわゆる「抱き込み構造」になっています。 この方式をとることによってカバーの各々のボックスは正確な相互関係をもって組み合わされることになり、ワイパーに設計値通りのテンションをかけることができるわけです。もちろん、置き重ね構造のカバーも設計できますが、この場合、カバーボックスの各々の自重が充分で、ワイパーが適当なテンションで圧しつけられ、かつ、カバー自体が持ち上がってしまわないように考慮することが重要です。従ってこうした置き重ね型は、大型のカバーのみに採用しています。
- ⑤⑥⑦ ガイドシュー及び支持用ローラー
- 小型及び中型のカバーには樹脂または真鍮製のガイドシュー6を使用しています。大型で重量のあるカバーには、摩擦抵抗を減らすため、ニードルベアリングまたはニードル入りジュラコン樹脂ローラーを使用いたします。
※注意 ガイド方式にニードルベアリングを採用する場合、摺動面に焼き入れがされていない機械においては、クリアランスカットを設けるか、あるいは、摺動面に並んで別の支持レールを設けることをおすすめしています。
- ⑧ 点検口
- 摺動面、スピンドル、その他メンテナンスを必要とする部分の点検のため、カバーボックスの最終段に、点検口をつける仕様もあります。この場合、カバーを縮めた時点の最小寸法は、当然増加しますのでご注意ください。ご要望によってはヒンジ付の点検口、または、透明な点検口の取り付けもできます。
- ⑨ 吊り金具
- 自重100kg以上のカバーには、取り外し可能の吊り金具をつけ、取り扱いを容易にしています。
- ⑩ ブラケット
- カバーが最も縮まった状態において、工作機械の設計上摺動面に余裕がない場合、図に示すようなブラケットを使用します。この場合、摺動面のブラケットの継ぎ目の部分が、カバーの動きを制約しないよう設計することが重要となります。
- ⑪ クリアランスカット
- 焼き入れしていない摺動面の場合、支持用ローラーの相手として支持用レールあるいはクリアランスカットが必要となります。
- ※オプション ノンスキッドプレート(縞鋼板)
- オプションとして、カバーボックスの最終段にノンスキッドプレートをつけるとことができます。別途ご相談下さい。
エノモトビーエー・へニックのテレスコカバーの特徴を生かすために
カバーの形状は保護されるべき部分の形状に合わせて設計されるべきであるとエノモトビーエー・ヘニックは考えます。工作機械にマッチした、機能的でシンプルなカバーをご提供させて頂くため、設計初期の段階で、弊社にご相談いただくことをおすすめいたします。
設計上の考え方とコストについて
テレスコカバーの最小寸法(縮んだ状態)がどれくらいになるかということは、気になる要因のひとつです。コスト面から見た一般論を言えば、ボックスユニットの数が少ないほうが経済的にできます。 このようにそれぞれの要因から検討を進めて、最も効率のよい設計にするためにも、初期計画段階からご相談いただくことが重要なポイントになります。 そして、設計上カバーの最小寸法を非常に小さくする必要がある場合、各ボックスユニットの長さは当然小さくなり、相互間のバランスをとることが難しくなります。この場合、弊社ではパンタグラフ方式ガイドシステムを採用しています。この方式の採用によって各ボックスユニットはバランスを保ちながら、そろった伸び縮みをするようになり、トラバース速度の速い機械においても滑らかに動くようになります。 ただし、この設計ではカバーの摺動面上からの合計高さが大きくなりますので、ご注意ください。
取付及びメンテナンス
「取付け及びメンテナンスマニュアル」をご参照ください。なお、テレスコカバーは少なくとも週に1回清掃し、給油してください。



















